八枝神社(上尾市) 平方のどろいんきょとケヤキ・エノキ群

上尾市平方にある八枝神社は江戸時代の元禄年中(1688から1704)創建と伝えられ、牛頭天王社と称していましたが、正徳元(1712)年社殿を再建し、大正8(1919)年拝殿を新築、昭和初年に平方八枝神社と改称しました。



平方のどろいんきょ

説明板より
上尾市指定無形民俗文化財 ひらかたのどろいんきょ
上尾市大字平方 平方地区 昭和57年3月31日指定
八枝神社の夏祭りには、奇祭とも言うべきめずらしい「どろいんきょ」が挙行される。その起源については、不明な点も多いが、八枝神社が牛頭天王社と呼ばれた江戸時代にはすでに始められていたらしい。7月の中ごろの日曜日に挙行されるが、当日は、ふつうの神輿のほかに白木の屋形をのせて頑丈に作られた「いんきょ」が担ぎ出される。若者たちが、これを担ぎ回り、神酒所の広場では、地面にひっくり返し、終始水をかけ、泥の中をこねまわす。つまり「どろいんきょ」である。
まず神社の仮屋というヤグラから担ぎ出され、境内を練ったあと町内に出るが、これをオヤマダシという。いんきょは水を浴び泥まみれになって巡行する。これをワタリという。
山車というのは、いんきょの担ぎ棒を竪に立て、そのてっぺんに扮装した人が乗り、これを綱で引くことである。
また、近くの荒川にほうり込まれて洗われるという壮大な様も見ごたえがある。こうして最後に神社へ戻りお仮屋に納められるが、これをオオヤマオサメと呼んでいる。
当市のみならず県内でもめずらしいものといえよう。
昭和58年9月30日 上尾市教育委員会

八枝神社の境内ケヤキ・エノキ群

説明板より
上尾市指定天然記念物 八枝神社の境内ケヤキ・エノキ群
上尾市大字平方488 昭和56年3月31日指定
八枝神社は、もと牛頭天王社と言い、元禄7年(1694)の「平方村社寺御改覚」の中に社名があるので、それ以前の起源をもつことは明らかである。明治初年に八枝神社と称するに至ったが、その名は八坂神社(京都)の枝社の意であるといわれる。
当社は狛狗大神とも呼ばれ、古くから、おシシ様で名を知られ、今日でも広く講社を有している。
境内には、ケヤキやエノキが群生していて社苑に美しさを加えている。
社殿の北側に4本、南側に1本、社殿と神楽殿の中ほどに2本あり、いずれも大木である。高さは一部を除き20メートルを超え、四方に枝をのばして境内の空を覆っている。幹周りは平均して3.5メートルに及び、森厳さを引き立てている。樹齢は推定であるが、400年から500年と見られる。これだけの群生は、市内でもめずらしいものといえよう。
昭和58年9月30日 上尾市教育委員会

八枝神社基本情報

所在地:上尾市平方488 
TEL:048-725-2069
アクセス:JR高崎線上尾駅西口より市内循環バス“ぐるっとくん”で平方停留所下車徒歩2分
圏央道桶川北本インターチェンジより15分
どろいんきょは毎年7月中旬に行われています。




八枝神社付近地図


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